CentOS7.9インストール手順
Microsoftが提供している仮想化機能のHyper-VにCentOS7.9をインストールする手順を記載しています。基本的なインストール方法は、RokeyLinuxやAlmaLinuxとほぼ同様となっています。
Hyper-VをWindows10 Homeで使用する方法
ダウンロードサイトからISOファイルをダウンロード
CentOSの公式サイトからx86_64のISOイメージファイルをダウンロードします。
CentOSダウンロードサイト
![CentOSLinuxISOダウンロードサイト画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-181-1024x949.png)
ダウンロードする時間を短縮するため日本サイトからダウンロードします。(赤枠)
![CentOSLinuxISOダウンロードサイト画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-183-1024x928.png)
本手順では、以下のサイトからisoファイルをダウンロードしました。
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/almalinux/8.5/isos/x86_64/
![CentOSLinuxISOダウンロードサイト画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-184-1024x455.png)
Minimal | インストーラーと、基本的なCentOSのインストールに使用できる 最小限のパッケージセットが含まれています。 インストール後にyumを使用して、更新リポジトリから 追加パッケージをダウンロードしてインストールします。 | CentOS-7-x86_64-Minimal-2009.iso (973MB) |
DVD | インストーラーとすべてのパッケージのセットが含まれています。 ※インターネット接続できない環境でインストールする場合は、こちらを選択しましょう。 | CentOS-7-x86_64-DVD-2009.iso (4.38GB) |
NetInstall | ネットワーク経由でインストールすることが前提のISOファイル。 インストール画面(インストールソース)で、ネットワーク上にある インストールソースを指定する必要があります。 単体ではインストールすることはできません。 | CentOS-7-x86_64-NetInstall-2009.iso (575MB) |
ダウンロードファイルの改ざんチェック
赤枠の「sha256sum.txt」というリンクをクリックして、ファイルをダウンロードしてテキストエディタ開きます。
![CentOSLinuxチェックサムダウンロードサイト画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-246-1024x445.png)
![](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-248.png)
キーボードのCtrl+Rを押下します。「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが表示されるので、「cmd」と入力しOKボタンを押下してコマンドプロンプトを開きます。※スタートボタンを右クリックすることでも表示できます。
![ファイル名を指定して実行画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-62.png)
DOSプロンプトで下記のコマンドを実行して、ダウンロードしてきたISOファイルとチェックサムが同一か確認します。
![](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-244.png)
CertUtil -hashfile ファイル名 SHA256
「CertUtil: -hashfile コマンドは正常に完了しました。」を表示されれば正常終了です。チェックサムが表示されますので、ハッシュ値(e33d始まる数字)を選択しCtrl+cでコピーします。
![コマンドプロンプト画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-249.png)
Ctrl+Fで上記ハッシュ値を検索します。合致した場合は、下記のようになり改ざんされていないことが証明されます。
![ハッシュ値チェック](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-250.png)
仮想マシンの設定
仮想マシン作成と起動については、RockyLinux8.5インストール手順と同様のため下記の記事を参考になります。ここでは省略しています。
CentOS7インストール
「Test this media & install CentOS 7 」を選択しEnterキーを押します。
![CentOS7インストール起動画面](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-185.png)
言語設定
テキストボックスに「japan」入力します。
![CentOS7言語設定画面](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-186-1024x837.png)
「日本語 Japanese」クリックします。右側の一覧に「日本語(日本)」が表示され選択状態になります。右下にある「続行」ボタンをクリックします。
![CentOS7言語設定画面](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-187-1024x831.png)
インストール概要
各種インストールするためのオプションを指定します。オレンジの三角びっくりマークが付いてる箇所は必須入力です。
![CentOS7インストールの概要画面](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-188-1024x834.png)
時刻と日付の設定
デフォルトでは、地域はアジア、都市は東京となっているため確認程度にします。
![CentOS7時刻と日付設定画面](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-189-1024x833.png)
インストール先の設定
インストール先の論理ドライブとパーティションの作成を行います。ここでは、パーティションを自分で構成するチェックボックスをチェックすることで、「完了」ボタンを押した後、自分好みのパーティションを作成することができます。
特にカスタイマイズ要件がない場合は、自動構成のまま「完了」ボタンをクリックします。(ここでは自動構成を使用します)
![CentOS7インストール先の設定画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-190-1024x838.png)
ネットワーク接続設定
Ethernetの接続を「オン」にします。
![CentOS7ネットワーク接続設定画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-191-1024x837.png)
![CentOS7ネットワーク接続設定画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-192-1024x834.png)
設定ボタンをクリックし、ipアドレスの設定をします。
![CentOS7ネットワーク接続設定画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-193-1024x836.png)
「IPv4のセッティング」タブをクリックします。
![CentOS7ネットワーク接続設定ipv4画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-194-1024x840.png)
「メソッド(M)」のコンボボックスをクリックし、自動(DHCP)から手動に変更します。
![CentOS7ネットワーク接続設定画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-195-1024x834.png)
「追加」ボタンをクリックします。
アドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、必要に応じてDNSサーバーを設定します。設定後に「保存」ボタンをクリックします。※DNSサーバー、インターネット接続しない場合は不要です。ただし、ipアドレスをドメイン名で解決している場合は、必要となります。
![CentOS7ネットワーク接続設定画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-196-1024x839.png)
「完了」ボタンをクリックします。
![CentOS7ネットワーク接続設定画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-197-1024x836.png)
ソフトウェアの設定
必要なソフトウェアを選択します。サーバー(GUI使用)は、デフォルトでは、インストールメディアにDVD版のISOを指定したときしか表示されません。「NetInstall」や「Minimal」のISOを指定した場合は、別途リポジトリーを追加する必要があります。
ここでは、「サーバー(GUI使用)」を選択。選択した環境用のその他のソフトウェアは「ファイルとストレージサーバー」、「レガシーなUNIX互換性」、「開発ツール」を選択しています。
![CentOS7ソフトウェアの設定画面画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-198-1024x838.png)
選択が終わったら、「完了」ボタンをクリックします。
![CentOS7ソフトウェアの設定画面画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-199-1024x833.png)
KDUMPの設定
カーネルがクラッシュした際のメモリー予約の設定になります。ここではデフォルト設定を使用します。設定が終わったら、「完了」ボタンをクリックします。
![CentOS7 KDUMP画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-200-1024x838.png)
以下のように、インストールができる状態(警告アイコン表示がなくなった状態)になったら、右下の「インストールの開始(B)」ボタンをクリックします。
![CentOS7 インストールの概要画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-202-1024x831.png)
インストールの進捗状況が表示されます。完了するまでしばらく待ちます。インストール中に、以下の「ROOTパスワード」と「ユーザーの作成」を行います。
![CentOS7 インストールの進捗状況画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-203-1024x834.png)
管理者パスワードを入力します。
![CentOS7 ROOTパスワード画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-204-1024x833.png)
一般ユーザを登録します。後からでも登録可能ですが、一般的にrootユーザで直接ログインはセキュリティ上しませんので、作業者のユーザを登録しておくと良いでしょう。(ここでは、sunarinという作業用ユーザーを作成します。)
![CentOS7 ユーザー作成画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-205-1024x836.png)
「完了しました!」が表示されたら、右下にある「再起動」ボタンをクリックします。
![CentOS7再起動画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-206-1024x839.png)
CentOS Linux 起動画面が表示されるので、Enterキーを押します。
![CentOS7 起動画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-207.png)
初期セットアップ。「LICENSE INFORMATION」ボタンをクリックします。
![CentOS7 LICENSING画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-208-1024x834.png)
「ライセンス契約に同意します(A)」にチェックします。
![CentOS7 LICENSING画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-209-1024x838.png)
「完了」ボタンをクリックした後、元の画面に戻ります。
![CentOS7 LICENSING画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-210-1024x834.png)
「設定の完了(F)」ボタンをクリックします。ネットワークとホスト名はすでに設定済みなので、ここではスルーします。
![CentOS7 設定完了画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-211-1024x841.png)
ログイン画面が表示されますので、作成したユーザでログインします。(ここでは、sunarinでログインします。)
※セキュリティ上、rootではログインせず作業用ユーザでログインして、管理者作業のみsu(rootに変更)かsudoで実行すると良いでしょう。
![CentOS7 ログイン画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-212-1024x839.png)
ログインパスワードを入力
![CentOS7 ログインパスワード画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-213-1024x835.png)
デフォルトは、「日本語」に設定されているので確認程度で「次へ(N)」ボタンをクリックします。
![CentOS7 ようこそ画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-214-1024x839.png)
キーボードレイアウトの変更。特に指定がなければデフォルトのまま、右上の「次へ(N)」ボタンをクリックします。
![CentOS7 入力画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-215-1024x836.png)
サーバーや開発用途では、位置情報サービスは不要なため「オフ」にしておきます。
![CentOS7 プライバシー画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-216-1024x836.png)
![CentOS7 プライバシー画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-217-1024x836.png)
サーバーや開発用途では、「スキップ(S)」ボタンでスキップします。
![CentOS7 オンラインアカウントへの接続画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-218-1024x836.png)
「CentOS Linuxを使い始める(S)」ボタンをクリックします。
![CentOS7 使用する準備が完了しました画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-219-1024x835.png)
特にヘルプが不要であれば、右上の×ボタンで閉じます。
![CentOS7 初めて使う方へ画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-220-1024x833.png)
セットアップが完了しました。
![CentOS7 デスクトップ画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-221-1024x836.png)
試しにターミナルを起動してみます。左上にある「アプリケーション」ボタンをクリック→端末をクリックします。
![CentOS7 端末起動画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-223-1024x832.png)
ターミナルが起動し、コマンド入力できるようになります。
![CentOS7 端末起動画像](https://kcfran.com/wp-content/uploads/2022/04/image-224-1024x835.png)
CentOS7をHyper-Vの仮想へインストールする手順は、これで完了です。