Linuxコマンド辞典 insmodコマンド(カーネル)
カーネルモジュールを読み込む「insmod」コマンドの概要と使い方を記載しています。
RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo
参考サイト:Man page of INSTALL
概要・使用方法
書式
$ insmod [オプション] [ファイル名][モジュールオプション・・・]
カーネルにカーネルモジュールを読み込みます。カーネルモジュールとは、ハードウェアデバイスを利用するためのデバイスドライバやカーネルに機能を追加するためにカーネルに読み込ませるソフトウェアを指します。カーネルのデバイスドライバと機能モジュールは、カーネルをビルドする際にカーネル本体に組み込むか、モジュールとしては後から読み込みできるようにするか指定できます。insmodはこの組込み可能なカーネルモジュールを読み込みます。ビルドされたカーネルモジュールは、/lib/modules/[カーネルバージョン]/配下にインストールされます。insmodの引数には、/lib/modules/3.14-2-amd64/kernel/fs/fat/vfat.koのようなカーネルモジュールファイル名を指定します。ファイル名の代わりに「-」を引数に指定すると、標準入力をモジュールとして読み込みます。モジュールによりオプションを受付らえれる場合は、モジュールファイル名の後に引数として指定します。カーネルモジュールは別のカーネルモジュールに依存する場合がありますが、insmodではカーネルモジュールの依存性は解決しません。依存性の解決をしてモジュールを組み込む場合は、modprobeを利用します。
オプション
-s | 実行結果を標準出力ではなくsyslogに出力する |
-v | 詳細な情報を表示する |
xfsモジュールをロードする
$ insmod ファイル名
実行結果
[root@centos ~]# modinfo xfs | grep filename
filename: /lib/modules/4.18.0-372.32.1.el8_6.x86_64/kernel/fs/xfs/xfs.ko.xz
[root@centos ~]# insmod /lib/modules/4.18.0-372.32.1.el8_6.x86_64/kernel/fs/xfs/xfs.ko.xz