Linuxコマンド辞典 fdiskコマンド(デバイス)
パーティションを操作する「fdisk」コマンドの概要と使い方を記載しています。
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概要・使用方法
書式
$ fdisk [オプション] [デバイスファイル名]
対話的にパーティションの操作を行うことができます。HDDは複数の論理デバイスに分割できます。分割した論理デバイスをパーティションと呼びます。HDDを分割する理由はバックアップやセキュリティ上の都合などがあります。fdiskで用意されているコマンドによって、対話的にパーティションの追加や削除、パーティションタイプの変更などを行うことができます。パーティションの変更をHDDへ反映するには、終了時に「w」を入力します。また、パーティション作成後は、mkfsコマンドなどを使ってファイルシステムを作成します。
コマンドを実行するには管理者権限で行う必要があります。
オプション
-s | パーティションサイズをブロック単位で表示する |
-u | パーティションサイズをセクタ単位で表示する |
-l | 指定したデバイスのパーティションリストを表示する |
主な対話コマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
a | ブート可能なフラグを付ける |
d | パーティションを削除する |
l | パーティションタイプを一覧で表示する |
m | ヘルプメニューを表示する |
n | 新しくパーティションを作成する |
p | パーティションテーブルを表示する |
t | パーティションタイプを変更する |
w | パーティションを書き込む |
q | 変更を保存せずに終了する |
パーティションを対話的に作成したり削除したりします。2Tバイトを越えるパーティションでは、partedコマンドやgdiskコマンドを使います。
Linuxがインストールされているパーティションの一覧を表示する
$ fdisk -l /dev/sdb
実行結果
[root@localhost ~]# fdisk -l /dev/sdb
ディスク /dev/sdb: 1 GiB, 1073741824 バイト, 2097152 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 4096 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 4096 バイト / 4096 バイト
[root@localhost ~]#
外部ディスクにパーティションを作成する
外付けのハードディスクに新しくパーティションを作成します。
$ fdisk デバイスファイル名
実行結果
[root@localhost ~]# fdisk -l /dev/sdb
ディスク /dev/sdb: 1 GiB, 1073741824 バイト, 2097152 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 4096 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 4096 バイト / 4096 バイト
[root@localhost ~]# fdisk /dev/sdb
fdisk (util-linux 2.32.1) へようこそ。
ここで設定した内容は、書き込みコマンドを実行するまでメモリのみに保持されます。
書き込みコマンドを使用する際は、注意して実行してください。
古い ext4 署名は write (書き込み)コマンドを実行すると消えてしまいます。
デバイスには認識可能なパーティション情報が含まれていません。
新しい DOS ディスクラベルを作成しました。識別子は 0x20684541 です。
コマンド (m でヘルプ): n ←新しいパーティションを作成する
パーティションタイプ
p 基本パーティション (0 プライマリ, 0 拡張, 4 空き)
e 拡張領域 (論理パーティションが入ります)
選択 (既定値 p): p
パーティション番号 (1-4, 既定値 1): 1 ←パーティション番号は1
最初のセクタ (2048-2097151, 既定値 2048): ←開始位置はデフォルト
最終セクタ, +セクタ番号 または +サイズ{K,M,G,T,P} (2048-2097151, 既定値 2097151): ←終了位置もデフォルト(最後のセクタとなる)
新しいパーティション 1 をタイプ Linux、サイズ 1023 MiB で作成しました。
コマンド (m でヘルプ): p ←プライマリパーティションを選択する
ディスク /dev/sdb: 1 GiB, 1073741824 バイト, 2097152 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 4096 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 4096 バイト / 4096 バイト
ディスクラベルのタイプ: dos
ディスク識別子: 0x20684541
デバイス 起動 開始位置 終了位置 セクタ サイズ Id タイプ
/dev/sdb1 2048 2097151 2095104 1023M 83 Linux
コマンド (m でヘルプ): w ←パーティションテーブルの変更を書き込んでから終了する
パーティション情報が変更されました。
ioctl() を呼び出してパーティション情報を再読み込みします。
ディスクを同期しています。
[root@localhost ~]#