Linuxコマンド辞典 fsckコマンド(デバイス)

ファイルシステムの整合性のチェック/修正する「fsck」コマンドの概要と使い方を記載しています。

RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo

参考サイト:Man page of INSTALL

概要・使用方法

書式

$ fsck [オプション] デバイス/マウントポイント

ファイルシステムの整合性チェックや修復を行います。ファイルシステムの整合性とは、ファイルの内容とメタデータ(属性情報など)が適切に関連づけられているかどうかです。システムの電源がいきなり落ちたりすると、ファイルシステムに不整合が発生することがあります。「fsck」コマンドはファイルシステムの種類に応じたチェックコマンド(e2fsck、fsck.ext3、fsck.xfsなど)を実行し、問題があれば修復を試みます。

また、fsckは一定期間起動していない場合や、決められた回数のマウントを行ったデバイスに対し、システム起動時に自動で実行されます(ext2/ext3)。また、修復できないファイルは、各パーティションに用意されているlost+foundディレクトリに退避します。fsck自体は、複数のファイルシステムチェックツールのフロントエンドです。

チェック対象のファイルシステムはアンマウントしておく必要があります。

[rin@localhost ~]$ sudo fsck /dev/sdb
fsck from util-linux 2.32.1
e2fsck 1.45.6 (20-Mar-2020)
ext2fs_open2: Bad magic number in super-block
fsck.ext2: Superblock invalid, trying backup blocks...
/dev/sdb was not cleanly unmounted, check forced.
Resize inode not valid.  Recreate<y>? 

オプション

-t ファイルシステムファイルシステムタイプを指定する
-y対話的な質問すべてに「yes」で答える
-A/etc/fstabを参考にしてファイルシステムやデバイスをチェックする
-n実際には何も実行せず、何が実行されるかだけを表示する

ファイルシステムのチェックや修復を行う

$ fsck デバイスファイル名

実行結果

[rin@localhost ~]$ sudo fsck /dev/sdb
fsck from util-linux 2.32.1
e2fsck 1.45.6 (20-Mar-2020)
/dev/sdb: clean, 11/65536 files, 12955/262144 blocks
[rin@localhost ~]$