Linuxコマンド辞典 umountコマンド(デバイス)

「umount」コマンドの概要と使い方を記載しています。

RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo

参考サイト:Man page of INSTALL

概要・使用方法

書式

$ umount [オプション] [ディレクトリ名|デバイス]

マウントを解除(ファイルツリーから指定したファイルシステムを取り外します(アンマウント))します。引数にはマウントポイントまたはデバイスファイル名を指定します。アンマウントしようするファイルシステムが使用中であったり、作業ディレクトリにしているユーザがいる場合はアンマウントされず、「Device is busy」という警告を受けます。

umountの実行は管理者権限で行う必要があります。su – でrootにスィッチしてからコマンドを実行します。

「umount: /mnt/cdrom: device is busy」とメッセージが表示された場合は、マウントポイントまたはそれ以下のディレクトリ階層がカレントディレクトリであることが考えられます。

cdコマンドを実行してカレントディレクトリをホームディレクトリに移動させるなどして、マウントポイントより上位のディレクトリに移動してからumountコマンドを実行しましょう。

それでも、エラーが表示される場合は、他のホストのカレントディレクトリがマウントポイント以下の階層にあることが疑われます。

オプション

-a
–all
/etc/mtabに記述されているファイルシステムすべてをアンマウントする
-A
–all-targets
マウントされているファイルシステムをすべてアンマウントする
-r
–read-only
アンマウントに失敗した場合はReadOnlyで再マウントする。これによりデバイスのbusy状態になる可能性が低くなる
-d
–detach-loop
loopデバイスをアンマウントした場合、ループデバイスを開放する
-R
–recursive
指定したディレクトリを再帰的にアンマウントする
-t ファイルシステム指定したファイルシステムのデバイスをアンマウントする。複数指定する場合は「.」で区切る
-f
–force
強制的にアンマウントする
-l
–lazy
busy状態ですぐにアンマウントできないとき、busy状態が解除されてからアンマウントする

ファイルシステムをアンマウントする

外付けのUSBドライブをアンマウントする。

$ umount -v ディレクトリ

実行結果

[root@localhost mnt]# df -a|grep usb    #USBドライブをマウントしているディレクトリを調べます。
/dev/sdb                 999320    2564   927944    1% /mnt/usbdisk
[root@localhost mnt]# umount -v /mnt/usbdisk
umount: /mnt/usbdisk をアンマウントしました
[root@localhost mnt]# df -a|grep usb

マウントポイントが不明な場合は、「mount」コマンドを実行して調べることができます。

ファイルシステムを指定してアンマウントする

$ umount -v -a -t ファイルシステム

CD-ROMをアンマウントする

$ umount /dev/cdrom

フロッピーディスクをアンマウントする

$ umount /dev/fd0