Linuxコマンド辞典 reniceコマンド(プロセス管理)

実行しているプロセスの優先順位を変更する「renice」コマンドの概要と使い方を記載しています。

RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo

参考サイト:Man page of INSTALL

概要・使用方法

実行中のプロセスのスケジューリング優先度(NICE値)を変更します。優先度の変更は複数のプロセスを同時に変更できます。複数プロセスの指定には、スペース区切りで「1111 1234」のように並べたり、オプションを使ってプロセスID、プロセスグループID、プロセス実行ユーザ名でまとめることもできます。ユーザ名を複数指定する場合はスペースで区切り「suna root」のように指定します。

このコマンドは特定のプロセスの実行優先度を高くすることは、システム全体のパフォーマンスに影響します。マイナスの値を指定する場合は管理者権限が必要となります。

書式

$ renice 優先度 [オプション] プロセスID

オプション

-n NICE値
–priority NICE値
対象プロセスにNICE値を設定する
-g グループ名
–pgrp
プロセスを変更するグループのグループIDを指定する
-u ユーザ名
–user
プロセスを変更するユーザのユーザIDを指定する
-p プロセスID
–pid
プロセスを変更するプロセスIDを指定する

プロセスの優先度を変更する

$ renice 

実行結果

[root@localhost test]# renice -n -10 -p 2680
2680 (process ID) 従来の優先順位は 0 で, 新しい優先順位は -10 です

特定ユーザーが実行しているすべてのプロセスのナイス値を変更する

$ renice ナイス値 -u ユーザー名

実行結果

[root@localhost test]# renice 6 -u suna
1000 (user ID) 従来の優先順位は 5 で, 新しい優先順位は 6 です