Linuxコマンド辞典 headコマンド(テキスト処理)

ファイルの先頭から指定した行を表示する「head」コマンドの概要と使い方を記載しています。

RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo

参考サイト:Man page of INSTALL

概要・使用方法

指定したファイルの先頭から指定された行数のみを表示します。指定が無い場合は、デフォルト10行を表示します。

-cオプションで行数ではなく、バイト単位で表示します。ファイル名を指定しない場合や、ファイル名に「-」が指定された場合は、標準入力からの入力を待ちます。複数のファイル名を指定した場合は、「==>ファイル名<==」で区切られたヘッダを各ファイルの先頭に表示します。

書式

$ head [オプション] [ファイル名・・・]

オプション

-c バイト数
–bytes=バイト数
指定したバイト数分を出力する。
b(指定する数値の512倍)、k(1024倍)、m(1,048,576)を追加で指定が可能。
バイト数を指定する前に「-」をつけると、
ファイル末尾から指定したバイト数を除いて表示する
-n 行数
–lines=行数
先頭から指定した行数出力(デフォルト10行)
-q
–quiet、–silent
ファイル名を出力しない

ファイルの先頭から任意の行数を表示する

$ head -n 行数 ファイル名

実行結果

[sunarin@localhost work]$ head -n 3 /etc/passwd
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin
daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/sbin/nologin
[sunarin@localhost work]$ 

ファイルの先頭から任意のバイト数を指定して表示する

$ head -c バイト数 ファイル名

実行結果

[sunarin@localhost work]$ head -c 200 /etc/passwd
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin
daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/sbin/nologin
adm:x:3:4:adm:/var/adm:/sbin/nologin
lp:x:4:7:lp:/var/spool/lpd:/sbin/nologin
sync:x:5:0:sync:/[sunarin@localhost work]$ 

複数ファイルの先頭から任意の行数を指定して表示する

$ head -n 行数 ファイル名1 ファイル名2

実行結果

[root@localhost work]# head -n 3 /etc/passwd /etc/group
==> /etc/passwd <==
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin
daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/sbin/nologin

==> /etc/group <==
root:x:0:
bin:x:1:
daemon:x:2:
[root@localhost work]#