Linuxコマンド辞典 vipw/vigrコマンド(ユーザ/グループ管理)
passwdファイルを編集するvipw/vigrコマンドの概要と使い方を記載しています。
RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo
参考サイト:Man page of INSTALL
概要・使用方法
vipwで「/etc/passwd」を編集します。-sオプションにより、暗号化されたパスワードを含むリストである「/etc/shadow」を編集できます。実行するとエディタが起動し編集できる状態で開きます。起動するエディタは環境変数VISUAL、環境変数EDITORを利用します。設定されていない場合は「vi」を利用します。
「/etc/group」を編集する場合は、vigrを利用します。vigrに-sオプションを指定すると「/etc/gshadow」を編集することができます。
書式
$vipw [オプション]
$vigr [オプション]
オプション
-g –group | /etc/groupを開く |
-p –passwd | /etc/passwdを開く |
-s –shadow | shadowバージョンの/etc/shadowもしくは/etc/gshadowを開く |
/etc/passwdファイルの編集
管理者権限
# vipw
実行結果
tarou:x:5000:1008::/home/projectA:/bin/bash
taro:x:5001:5001::/home/taro:/bin/bash
testuser:x:5002:5002::/home/testuser:/bin/sh
1 2 3 4 5 6 7
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ "/etc/passwd.edit" 36L, 1794C
パスワードファイル(/etc/passwd)の書式
1 | ユーザ名 |
2 | パスワード(xの場合シャドウパスワード) |
3 | ユーザ番号 |
4 | グループ番号 |
5 | ユーザのプロフィール |
6 | ホームディレクトリ(ログインディレクトリ) |
7 | デフォルトシェル |
パスワードは「/etc/shadow」ファイルに保存されるようになっています。また、シャドウパスワードは管理者のみが読み書きできるようになっています。
/etc/shadowファイルの編集
管理者権限
# vipw -s
実行結果
tarou:$6$72a2dtOW$hrBGngAbbSwHd5SngORbXW3ETQzuuMRlc8HVZFzbHEbuy4ge15Su3NNEnfzqnyMdNxYN7Mt3uIhqUPt39md0M1:19066:0:99999:7:::
taro:$6$iQMQT/4ID$cPl.q2q9m9iXAZPzYUY3GGb0bmabWBCXkL2NxGCK0ejc2gdr06fm1DzxDgyqoLGTscX6E4aTCbmXgAjweMAjU/:19070:7:10:11:20:19082:
testuser:$6$cml3lyAr$yZfjqmhmM0ER9AoujuMIIa06XqE9WCRb4kvrRIRgwowHvJa.HHl/6uzdx6E1q5attr09.ilVBgJOGs2XsE.0Z.:19067:0:99999:7::: ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ "/etc/passwd.edit" 36L, 1794C
/etc/groupファイルの編集
管理者権限
# vipw
実行結果
taros:x:1012:
projectC:x:1014:
taro:x:5001:
testuser:x:5002:
projectA:x:5003:hanako
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ "/etc/passwd.edit" 36L, 1794C
/etc/gshadowファイルの編集
管理者権限
# vipw -s
実行結果
jun:!::
homekun:!::
taros:!::
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ "/etc/passwd.edit" 36L, 1794C