Linuxコマンド辞典 idコマンド(ユーザ/グループ管理)

ユーザーIDとグループIDを表示するidコマンドの概要と使い方を記載しています。

RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo

参考サイト:Man page of INSTALL

概要・使用方法

指定したユーザのユーザーID(ユーザ番号)/グループID(グループ番号)、所属グループIDの数字、もしくは名前を表示します。ユーザーを指定しない場合は、現在のユーザの情報を表示します。

書式

$id [オプション] ユーザ名

オプション

-u
–user
実効ユーザIDを表示する
-g
–group
実効グループIDのみを表示する
-G
–groups
所属グループIDを表示する
-n
–name
IDの代わりにユーザ名/グループ名を表示する。-uオプション、-gオプション、-Gオプションと併用する
-z
–zero
表示項目の区切り文字を空白からNULL文字に変更する。オプション無し表示では使えない

自分のUIDとGIDを表示する

$ id

実行結果

[centos@i-host ~]$ id
uid=1000(centos) gid=1000(centos) groups=1000(centos),4(adm),10(wheel),190(systemd-journal)
[centos@i-host ~]$ 

idコマンドで表示される内容

ユーザ番号
ユーザ名
プライマリグループのグループ番号
プライマリグループ名
その他所属グループのグループ番号
その他所属グループ名

実効ユーザIDだけを表示

$ id -u

実行結果

[centos@i-host ~]$ id -u
1000
[centos@i-host ~]$ 

ユーザ名だけを表示

$ id -un

実行結果

[centos@i-host ~]$ id -un
centos

特定ユーザのユーザIDとグループIDを表示

$ id ユーザ名

実行結果

[centos@i-host ~]$ id hanako
uid=1007(hanako) gid=1007(hanako) groups=1007(hanako),5003(projectA)
[centos@i-host ~]$ 

所属グループ名を表示する

$ id -Gn

実行結果

[centos@i-host ~]$ id -Gn
centos adm wheel systemd-journal
[centos@i-host ~]$ 

区切り文字を空白からNULL文字に変更して出力

$ id -Gnz

実行結果

[centos@i-host ~]$ id -Gnz
centosadmwheelsystemd-journal[centos@i-host ~]$ 

実効ユーザを確認する

実効ユーザとは、プログラムを実行した際にそのプロセスのオーナーに指定されるユーザIDです。

※ユーザで実行するとユーザ権限、rootとで実行するとroot権限

$ id -un

実行結果

[centos@i-host ~]$ sudo id -un
root
[centos@i-host ~]$ id -un
centos
[centos@i-host ~]$