Linuxコマンド辞典 swapon/swapoffコマンド(デバイス)
スワップ領域を有効/無効にする「swapon/swapoff」コマンドの概要と使い方を記載しています。
RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo
参考サイト:Man page of INSTALL
概要・使用方法
LinuxをはじめとするOSでは、実メモリ(RAM)にプログラムやファイルを展開しますが、メモリに乗らないファイルやデータの一部をスワッピングやページングするデバイスとしてスワップ領域を使用します。swaponはパーティションやファイルを、システムでスワップ領域として使用できるようにします。スワップ領域を解除するにはswapoffを利用します。/etc/fstabの「options」領域に優先度を指定します。「priv=優先度」とするとスワップ領域としての利用優先度を指定できます。-pオプションと同じ動作です。
swaponコマンド
書式
$ swapon [オプション] [デバイス]
オプション
-a –all | /etc/fstabに「type」が「swap」、「option」に「noauto」が指定されていないすべてのスワップ領域を有効にする |
-f –fixpgsz | 必要であればスワップ領域を再初期化する |
-p 優先度 –priority 優先度 | 優先度スワップの優先度を指定する(優先度の低いパーティションから利用される) |
-s –summary | スワップパーティションの使用状況をデバイスごとに表示する |
-v –verbose | 詳細を表示する |
-U UUID | 指定したUUIDのパーティションを利用する |
swapoffコマンド
書式
$ swapoff [オプション] [デバイス]
オプション
-a –all | /etc/fstabに「type」が「swap」、「option」に「noauto」が指定されていないすべてのスワップ領域を無効にする |
スワップ領域を表示/追加する
$ swapon -s
実行結果
[root@localhost tmp]# swapon -s
ファイル名 タイプ サイズ 使用済み 優先順位
/dev/dm-1 partition 2232316 0 -2
[root@localhost tmp]#
スワップ領域を作成して追加する
UUIDはこちらのサイト等で生成することができます。
$ swapon -v -U UUID
実行結果
[root@localhost tmp]# mkswap -L swap01 -U 826f14ca-a320-5605-6785-5b2fe4f590e2 /dev/sdb #←/dev/sdbにスワップ領域を作成する。mkswapにUUIDを指定する。
mkswap: /dev/sdb: 警告: 古い swap 署名を消去しています。
スワップ空間バージョン 1 を設定します。サイズ = 1024 MiB (1073737728 バイト)
LABEL=swap01, UUID=826f14ca-a320-5605-6785-5b2fe4f590e2
[root@localhost tmp]# swapon -v -U 826f14ca-a320-5605-6785-5b2fe4f590e2 #/dev/sdbでもUUIDでも指定できる
swapon: /dev/sdb: 署名が見つかりました: [ページサイズ=4096, 署名=swap]
swapon: /dev/sdb: ページサイズ=4096, スワップサイズ=1073741824, デバイスサイズ=1073741824
スワップ /dev/sdb を有効化しています
[root@localhost tmp]# swapon -s
ファイル名 タイプ サイズ 使用済み 優先順位
/dev/dm-1 partition 2232316 0 -2
/dev/sdb partition 1048572 0 -3
[root@localhost tmp]#
スワップ領域を無効にする
$ swapoff ファイル名
実行結果
[root@localhost tmp]# swapon -s
ファイル名 タイプ サイズ 使用済み 優先順位
/dev/dm-1 partition 2232316 268 -2
/dev/sdb partition 1048572 0 -3
[root@localhost tmp]# swapoff /dev/sdb
[root@localhost tmp]# swapon -s
ファイル名 タイプ サイズ 使用済み 優先順位
/dev/dm-1 partition 2232316 28 -2
[root@localhost tmp]#