Linuxコマンド辞典 nohupコマンド(プロセス管理)
シグナルを受け付けないように設定してコマンドを実行する「nohup」コマンドの概要と使い方を記載しています。
RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo
参考サイト:Man page of INSTALL
概要・使用方法
ログイン中に実行し、稼働していたコマンドは、デーモンなどの場合を除き、ログアウトすると終了シグナルを受け付けて終了します。nohupでハングアップシグナルを無視するようにすることで、ログアウト後も実行を継続させることができます。
nohupは実行するコマンドをバックグラウンドに回避しないので、コマンドの最後に「&」を指定して明示的にバックグラウンドに回す必要があります。標準出力に結果を出すようにコマンドを実行した場合は、nohup.outに出力し続けます。nohupで実行したコマンドを止める場合はプロセスを指定してkillします。
nohupの利用用途としては、リモートホストへログインし大容量のファイルをFTPやcpコマンドでコピーし、ログアウト後もコピーは継続させることができます。
書式
$ nohup コマンド [コマンド引数・・・]
コマンドを継続して実行させる
$ nohup コマンド名
実行結果
[root@localhost ~]# nohup cp /home/suna/test/test.txt ../
nohup: 入力を無視し、出力を 'nohup.out' に追記します
[root@localhost ~]#