Linuxコマンド convmv(ファイル名の文字コードを変換する)
ファイル名のエンコーディングを変換するconvmvコマンドの概要と使い方を記載しています。
RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo
概要・使用方法
ファイル名のエンコーディングを変換する (ファイル内容ではなく、ファイル名のエンコーディングである)。特にWindowsで作成されたファイルやディレクトリをLinuxで見れるようにする用途になります。
書式
$convmv [オプション] ファイル名・・・ | ディレクトリ名
オプション
-f 文字コード | 変換元ファイル名の文字コードを指定する |
-t 文字コード | 変換元ファイル名の文字コードを指定する |
-i | 変換に対し、対話的に確認する |
-r | ディレクトリを再帰的に処理する |
–exec コマンド | 実行するコマンドを指定する。#1を変換元ファイル、#2を変換先ファイル名を指定できる「”echo convert from #1 to #2″」などを指定するとメッセージを変更できる |
–list | 扱える文字コードをリスト表示する |
–notest | このオプションをつけないと実際に変換しない |
–replace | 既にファイルがある場合、上書きする |
–upper | 大文字に変換する |
–lower | 小文字に変換する |
【基本使用例】
ファイルを圧縮する
$convmv -f utf8 -t shift_jis *.txt
小文字ファイル名を大文字ファイル名に変換する
ファイル名がすべて大文字に変換される。
サンプル
$convmv --upper Dmesg.txt
実行結果
[centos@work ~]$ convmv --upper --notest Dmesg.txt
mv "./Dmesg.txt" "./DMESG.TXT"
Ready!
[centos@work ~]$ ls
dir1 DMESG.TXT dmesg.zip src work
[centos@work ~]$
大文字ファイル名を小文字ファイル名に変換する
ファイル名がすべて小文字に変換される。
サンプル
$convmv --lower --notest DMESG.TXT
実行結果
[centos@work ~]$ convmv --lower --notest DMESG.TXT
mv "./DMESG.TXT" "./dmesg.txt"
Ready!
[centos@work ~]$ ls
dir1 dmesg.txt dmesg.zip src work
[centos@work ~]$