Linuxコマンド辞典 ipcalcコマンド(ネットワーク)

ネットワークアドレスなどを計算する「ipcalc」コマンドの概要と使い方を記載しています。

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概要・使用方法

書式

$ ipcalc [オプション] IPアドレス[/プレフィックス値][ネットマスク]

Red Hat系とDebian系で同じコマンドを持っていますが機能が異なります。Red Hat系のipcalcは、設定ファイル(/etc/sysconfig/network-scripts/*)などの記述に利用できる出力を行います。

CentOS系にはインストールされていないことがあるので、「yum install ipcalc」でインストールする必要があります。

オプション

Red Hat系オプション

-c アドレス
–check
引数のアドレスがIPv4/IPv6として利用できるアドレスかチェックする
-4
–ipv4
IPv4アドレスとして扱う
-6
–ipv6
IPv6アドレスとして扱う
-b
–broadcast
ブロードキャストアドレスを計算して出力する
-h アドレス
–hostname
引数のアドレスをDNSに問い合わせてホスト名を出力する
-m
–netmask
ネットマスク値を出力する
-n
–network
ネットワークアドレスを出力する
-p
–prefix
ネットワークプレフィックスを出力する
-s
–silent
エラーメッセージを表示しない

Debian系オプション

-nカラー出力しない
-b0と1によるビット表示をしない
-hHTML形式で出力する

ipcalcの実行例(Red Hat系)

$ ipcalc IPアドレス/サブネットマスク -b -m -p -n -h

実行結果

[root@centos ~]# ipcalc 192.168.0.1/24 -b -m -p -n -h
NETMASK=255.255.255.0
PREFIX=24
BROADCAST=192.168.0.255
NETWORK=192.168.0.0
HOSTNAME=web.setup
[root@centos ~]# 

IPアドレスからホスト名を調べる(Red Hat系)

Debian系のipcalcは、IPアドレスとネットマスク値からブロードキャストアドレス/利用可能なホストアドレスの数/幅などを出力します。クラスCより細かいネットマスクが設定されたネットワークのビット値や利用ホスト数、ブロードキャストアドレスなどを調べる際に重宝します。以下の実行例からHostMinからHostMaxで出力されるアドレス範囲、Hosts/Netによる30個のアドレスが利用できるとわかります。

$ ipcalc -h IPアドレス

実行結果

[root@centos ~]# ipcalc -h 192.168.0.1
HOSTNAME=web.setup
[root@centos ~]# 

Debian系

$ ipcalc IPアドレス/サブネットマスク