Linuxコマンド辞典 wpa_supplicantコマンド(ネットワーク)

無線LAN(WPA)に接続する「wpa_supplicant」コマンドの概要と使い方を記載しています。

RHEL Fedora CentOS

概要・使用方法

書式

$ wpa_supplicant [オプション] 

IEEE 802.11規格の無線LANアクセスポイントに接続します。利用できる暗号化方式は、WPA-PSK/WPA with WAP/TKIP/WEP104/WEP40/WPA2があります。無線LANアクセスポイントに接続するための共有鍵は、wpa_supplicant.confに記述します。wpa_passphraseを、SSIDとパスフレーズを指定して実行すると暗号化したパスフレーズが出力されます。出力された内容をwpa_supplicant.confに保存します。-Dオプションで指定するドライバはwpa_supplicantを参照。

オプション

-Bバックグランドでデーモンとして動く
-dデバックメッセージを表示する(-ddでメッセージが増える)
-i インタフェース名インタフェースを指定する
-c 設定ファイル名設定ファイルを指定する
-D ドライバ利用する無線LANドライバを指定する
-P プロセスIDプロセスIDを格納するファイルを指定する
-Wインタフェースがシステムで利用可能になるまで待つ

無線LANに接続する

$ iwconfig wlan0 essid "dnh"
$ wpa_supplicant -D wext -i wlan0 -c /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf -B

接続後はdhclientコマンド等IPアドレスを取得する必要があります。

wpa_supplicant.confに接続するアクセスポイントの共有鍵を出力する

$ wpa_passphrase SSID password
[root@localhost ~]# wpa_passphrase abc password
network={
        ssid="abc"
        #psk="password"
        psk=bac3cdf26d42c3a61fb858ef0295a0166e94f84dbabc1088bfa090cef3cb1dcb
}
[root@localhost ~]#