Linuxコマンド辞典 columnコマンド(テキスト処理)
複数列に分けて出力する「column」コマンドの概要と使い方を記載しています。
RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo
参考サイト:Man page of INSTALL
概要・使用方法
入力を複数カラムに分けて整形します。列より行を先に埋めるように表を作成します(縦方向に並べます)。ファイル名を指定しない場合は、標準入力からの入力を待ち、標準出力に出力されます。
書式
$ column [オプション] [ファイル名・・・]
オプション
-c 幅 –columns 幅 | 表示幅を指定する |
-s 文字 –separator 文字 | -tオプションと併用し、カラムの区切り文字を指定する(デフォルトは空白2つ) |
-t –table | 入力のカラム数を自動判断して表を作成する |
-x –fillrows | 行より列を埋める(横方向に並べる) |
-o 文字 –output-separator 文字 | カラムの区切り文字を指定する。デフォルトでは空白2つが使われる(bsdmainutilsのcolumnでは使えない) |
複数列に整形する
多くの行を見やすくするために複数列に整形します。
$ column ファイル名
複数列に整形してファイルに保存する方法。
$ column ファイル名 > 出力先のファイル名
実行結果
[sunarin@localhost work]$ cat linetest.txt
line1
line2
line3
line4
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[sunarin@localhost work]$ column linetest.txt
line1 line4 line7 line10 line13 line16 line19 line22 line25 line28 line31 line34 line37 line40 line43 line46 line49
line2 line5 line8 line11 line14 line17 line20 line23 line26 line29 line32 line35 line38 line41 line44 line47 line50
line3 line6 line9 line12 line15 line18 line21 line24 line27 line30 line33 line36 line39 line42 line45 line48
[sunarin@localhost work]$
特定の区切りでカラムを分けて表示する
区切り文字を指定して複数列に整形する。ここでは、パスワードファイルの:(コロン)を区切りに
$ column -t -s ":" /etc/passwd
実行結果
[sunarin@localhost work]$ column -t -s ":" /etc/passwd
root x 0 0 root /root /bin/bash
bin x 1 1 bin /bin /sbin/nologin
daemon x 2 2 daemon /sbin /sbin/nologin
adm x 3 4 adm /var/adm /sbin/nologin
lp x 4 7 lp /var/spool/lpd /sbin/nologin
sync x 5 0 sync /sbin /bin/sync
shutdown x 6 0 shutdown /sbin /sbin/shutdown
halt x 7 0 halt /sbin /sbin/halt
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sunarin x 1000 1000 sunarin /home/sunarin /bin/bash