Linuxコマンド stat(ファイルの詳細情報を出力する)

ファイルやファイルシステムの詳細情報を出力するstatコマンドを解説。

RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo

参考サイト:Man page of INSTALL

使用方法

statコマンドを使用することにより、ファイルやファイルシステムの情報を出力できます。指定したファイルが持っている情報はすべて出力します。「指定可能な主なフォーマット」表にあるフォーマット指定で値を出力することができます。

書式

$ stat [オプション・・・] ファイル名・・・

オプション

-L,
–dereference
対象がシンボリックリンクの場合はリンク先情報を表示する。
-f,
–file-system
対象ファイルが配置されているファイルシステム情報を表示する
-c フォーマット,
表示する形式を指定する
–format=フォーマット,
–printf=フォーマット
表示する形式を指定するが、「\」のエスケープ、改行文字を出力しない
-t,
-terse
簡潔形式で出力する
オプション一覧

指定可能な主なフォーマット

記号フォーマット
%nファイル名
%aアクセス可能の八進数
%Aアクセス可能の人間が読める形式
%u所有者のユーザーID
%U所有者のユーザ名
%g所有者のグループID
%G所有者のグループ名
%x最後にアクセスした時間
%y最後に編集した時間
%z最後に変更した時間

サンプル

$ stat sample1.txt

実行結果

[centos@ work]$ stat sample.txt 
  File: ‘sample.txt’
  Size: 7               Blocks: 8          IO Block: 4096   regular file
Device: fd01h/64769d    Inode: 8759719     Links: 1
Access: (0664/-rw-rw-r--)  Uid: ( 1000/  centos)   Gid: ( 1000/  centos)
Access: 2021-04-17 02:15:43.602461336 +0000
Modify: 2021-04-01 00:00:00.000000000 +0000
Change: 2021-04-17 01:40:23.558679324 +0000
 Birth: -
[centos@ work]$ 

ファイルの配置されたファイルシステム情報を出力する

サンプル

$ stat -f sample1.txt

実行結果

[centos@ work]$ stat -f sample.txt 
  File: "sample.txt"
    ID: fd0100000000 Namelen: 255     Type: xfs
Block size: 4096       Fundamental block size: 4096
Blocks: Total: 20968699   Free: 14683635   Available: 14683635
Inodes: Total: 41942464   Free: 41880145
[centos@ work]$ 

ファイルの配置されたファイルシステム情報を出力する

statコマンドが出力するフォーマットを指定する方法。サンプルでは、ファイル名、アクセス許可、所有者名、所有者のグループ名、最後にアクセスした時間を出力する指定をしている。

その他の情報を出力する場合は、「指定可能な主なフォーマット表」を参照。

サンプル

$ stat sample.txt -c "%n %A %U %G %x"

実行結果

[centos@ work]$ stat sample.txt -c "%n %A %U %G %x"
sample.txt -rw-rw-r-- centos centos 2021-04-17 02:15:43.602461336 +0000
[centos@ work]$