Linuxコマンド辞典 write/wallコマンド(ユーティリティ管理)

他のユーザにメッセージを送る「write/wall」コマンドの概要と使い方を記載しています。

RHEL Fedora CentOS Vine Deblan Ubuntu Plamo

概要・使用方法

書式

$ write ユーザ名 [端末]
$ wall [オプション] [メッセージ | ファイル名] 

write

端末を経由して他のユーザとメッセージを送信します。会話する相手はユーザ名と、可能ならば端末名を指定します。writeはすべてのユーザに対して会話を開始できるわけではありません。そのユーザが自分の端末へ他のユーザが書き込むことをmesgで許可している必要があります。

ユーザーは「mesg y」で許可、「mesg n」で拒否することができます。以下はホストsv1に存在するsunaとrioが各自の端末を使ってwriteを使う例です。

実行結果

writeの実行例

wall

標準入力からのメッセージを、現在ログインしているユーザ全員の端末に表示します。主に警告等の用途で利用されます。システムをリブートする際に、これから使用している端末のシャットダウンをするといったメッセージを通知するのにwallを利用します。

実行結果

[sunarin@localhost ~]$ echo "Hello" | wall
                                                                               
sunarin@localhost.localdomain から流れてきた全体周知メッセージ 
                                                                               
Hello                                                                          
                                      

オプション

-t 時間タイムアウト値を指定する(デフォルトは300秒)
-nバナーを表示しない(rootでしか使えない)

ファイルの内容を知らせる(wall)

$ wall -n < ファイル名

実行結果

[sunarin@localhost ~]$ wall -n < ./text.txt 
                                                                               
sunarin@localhost.localdomain から流れてきた全体周知メッセージ 
                                                                               
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