Photoshop シャドウををつける
影によって立方体を演出し、対象物を引き立てます。同じ素材を使っても影の作り方しだいで浮いたり、切り抜かれたりします。
浮かせるシャドウ
1、背景を白で新規ファイルをRGBモードで作成します。新規レイヤーを作成し(❶)、「長方形選択」ツールを選択し(❷)、斜めにドラッグして画面中央に長方形の選択範囲を作成し(➌)、25%のグレーで塗りつぶします。
2、「レイヤー」パネルで「レイヤー1」を選択し、「レイヤー」メニューの「レイヤースタイル」→「ドロップシャドウ」を選択します。
3、「ドロップシャドウ」が選択された状態で(❶)「レイヤースタイル」ダイアログボックスが表示されます。ここで「シャドウのカラーを設定」、「不透明度」、「角度」、「距離」、「スプレット」、「サイズ」を設定して影を作ります(❷)。これらの操作は数値を入力するか、スライダーで調整します。まずは「シャドウのカラーを設定」をクリックして色を設定します(➌)。
4、「カラーピッカー(ドロップシャドウのカラー)」ダイアログボックスが表示されます。※RGBにそれぞれ、R「50」、G「5」、B「5」と数値を入力して「OK」をクリックします。影の色が変わります。
周囲の色で影を変える
シャドウの色は初期状態では黒ですが、少し色味を加えたほうが、光源色や周囲にある物の色が影響しているように自然になじむことがあります。
5、「距離」で対象物からの表示位置を設定します。机の上にピッタリ置いた紙を持ち上げていくように、数値が大きくなるほど対象と影の距離が離れます。
6、「サイズ」で大きさを設定します。数値を大きくするほど、ぼやけた影になります。光源が近いときのように、対象物を影が包み込むような設定ができます。
7、「スプレット」は影のぼけ具合を設定します。数値が大きくなるほどクッキリします。サイズを大きくしてぼけた影をクッキリさせるときにも使えます。
8、「不透明度」で影の濃さを調整できます。数値を下げると、薄く透明になります。色を濃い目に設定して最後に濃さの微調整をすると手軽です。背景に模様がある場合はおり透けて見せることができます。
9、「角度」は、ライトを動かすと影の向きが変わるように、どの方向から光が当たっているか設定します。数値を入力するか、ホイール上をクリックして調整します。
効果の再編集
一度決定したあとでも、「レイヤー」パネルで「効果」の文字部分をダブルクリックすると「レイヤースタイル」ダイアログボックスが表示され、いつでも再編集することができます。
切り抜きシャドウ
対象物の内側に影をつけると、その部分が切り抜かれて穴が開いたように見せることができます。
1、背景を白で新規ファイルをRGBモードで作成します。新規レイヤーを作成し(❶)、「長方形選択」ツールを選択し(❷)、斜めにドラッグして画面中央に長方形の選択範囲を作成し(➌)、25%のグレーで塗りつぶします。
レイヤースタイルを削除する
「レイヤー」パネルで対象レイヤーの「効果」の文字部分を掴んでパネルの「レイヤーの削除」ボタンにドラッグします。または対象レイヤーを右クリックして「レイヤースタイルを消去」を選択します。
包括光源について
「レイヤースタイル」の「ドロップシャドウ」などの角度にある「包括光源を使用」にチェックが入っていると1つのファイル内で複数の効果を使っても、同じ光源角度にすることができます。「効果」を削除しても、保存していた情報が残ります。
2、「レイヤー」パネルで「長方形1」を選択し、「レイヤー」メニューの「レイヤースタイル」→「シャドウ(内側)」を選択します。
3、「シャドウ(内側)」が選択された状態で(❶)「レイヤースタイル」ダイアログボックスが表示されます。「シャドウのカラーを設定」「距離」「サイズ」「不透明度」「角度」を設定して影を作ります(❷)。「チョーク」はシャドウの「スプレット」にあたります。
4、「シャドウ(内側)」の効果が設定されます。