Photoshop 選択範囲を調整する

選択範囲を作成した後に、選択解除と、選択範囲の反転。選択範囲のふちを取りたい、拡張と縮小、滑らかにする、ぼかし、拡張したり変形する方法を解説しています。様々な調整を加えることにより画像の補正の精度をあげることができます。

選択範囲の解除方法

「選択範囲」メニューからは、選択範囲を扱うためのさまざまなツールの選択ができます。「すべてを選択」では画像全体の選択が可能です。「選択を解除」は選択を解除することができます。ショートカットキーでCtrl+D

選択範囲の解除方法

選択範囲を反転

丸い選択範囲を作って反転することで丸の外側に色を塗ることができます。

選択範囲を反転させたい場合は「選択範囲」メニューの「選択範囲を反転」を選びます。ショートカットキーでShift+Ctrl+I

選択範囲を反転

背景を選択して反転させる方法

選択範囲を反転させたい場合は「選択範囲」メニューの「選択範囲を反転」を選びます。例えば、丸い選択範囲を作っていた場合に反転させると、〇の外側すべてが選択されることになります。

背景を選択して反転させる方法
まず、丸い選択範囲を作った状態。「選択範囲を反転」のショートカットキーはShift+Ctrl+I。
背景を選択して反転させる方法
選択範囲を反転させたのでフチが点線になっています。

選択範囲をふちどる

境界線の部分に選択範囲をつくる

選択範囲のある状態でメニューの「選択範囲」から「選択範囲を変更」→「境界線」を選ぶと「選択範囲をふちどる」のダイアログが現れます。ここで幅にたとえば「10pixel」と入力すると、選択範囲ができあがります。オブジェクトのエッジ部分だけに効果を及ぼしたい場合などに使用します。

選択範囲の変更
選択範囲の変更
2本の境界線にはさまれた部分が幅10pixelの選択範囲です。

選択範囲の拡張と縮小

数値で細かく調整できる

選択範囲を大きくしたり小さくするためには「選択範囲を変更」を使い、数値入力で細かい設定ができます。メニューから「選択範囲」→「選択範囲を変更」→「拡張」か「縮小」を選びます。「拡張量」及び「縮小量」にpixel単位での数値を入力して「OK」をクリックします。ほかに「選択範囲を変形」では直感的にドラッグで選択範囲を変形できます。

選択範囲の拡張と縮小
選択範囲の拡張
拡張
選択範囲の縮小
縮小
選択範囲の拡張と縮小
ピクセル単位での操作なので、かなり微妙な修正のときに重宝します。

選択範囲を滑らかに

角を丸くしたい場合に

「選択範囲を滑らかに」では角ばった選択範囲の角を丸くする効果があります。

メニューの「選択範囲」から「選択範囲を変更」→「滑らかに」を選びます。半径にpixel単位での数値を入力します。

選択範囲を滑らかに
選択範囲を滑らかに
選択範囲を滑らかに
角が丸くなります。

境界をぼかす

周囲にホケ足をつける

メニューの「選択範囲」から「選択範囲を変更」→「境界をぼかす」を選びます。

境界をぼかす

ぼかしの半径の数値を大きくすれば、そのボケ足も長くなります。半径にpixel単位での数値を入力します。

境界をぼかす
黒バックで四角の選択範囲内を黄色く塗りつぶします。
境界をぼかす
境界をぼかすを指定したあとに、塗りつぶすと輪郭がぼかします。

選択範囲の拡張と近似色の選択

近い色で拡張したい場合に

近い色を指定したい部分を選択範囲で選択します。メニューの「選択範囲」から「近似色を選択」をクリックします。

近似色を選択
近似色を選択
グラフの赤い部分を四角く選択範囲します。
近似色を選択
選択範囲の拡張で隣接ピクセルの近い色まで選択範囲します。
近似色を選択
近似色を選択。隣接ピクセルだけでなく、少し離れた近い色にも選択範囲が拡張されます。

選択範囲を変形

ハンドルを使って自由に変形

選択範囲を変形では作成した選択範囲の形を変えることができます。

メニューの「選択範囲」から「選択範囲を変形」をクリックします。選択範囲を変形を選ぶと選択範囲にハンドルが表示されるので、それをドラッグして変形します。思うような形になったらEnterキーを押下します。

選択範囲を変形
選択範囲を変形
ここでは正方形の選択範囲をまず作成します。この状態で、選択範囲を変形を選びます。
選択範囲を変形
ハンドルが現れるのでそれをドラッグで動かします。拡大・縮小や回転などの操作が可能です。

選択範囲の保存と読み込み

選択範囲の組み合わせ可能

選択範囲は保存でき、あとからその選択範囲を読み込むことが可能です。保存をする場合は選択している状態で、メニューの「選択範囲」から「選択範囲を保存」をクリックします。

選択範囲の保存と読み込み

「選択範囲を保存」ダイアログボックスで名前(❶)をつけて「OK」(❷)をクリックします。

選択範囲の保存
選択範囲の保存
選択範囲は別のドキュメントに保存することもできます。

保存した選択範囲を読み込むにはメニューの「選択範囲」から「選択範囲を読み込む」を選択します。

選択範囲の読み込む

「選択範囲を読み込む」ダイアログボックスで、現在の選択範囲に合体させたり、マイナスしたりすることもできます。

選択範囲の読み込む
選択範囲をした状態でさらに読み込むと、読み込んだ範囲と合わせてどう処理するかが選べるようになります。

選択範囲とアルファチャンネル

交互に変換が可能

選択範囲を保存するとその名前の「アルファチャンネル」として保存されます。「選択範囲」と「アルファチャンネル」は相互に変換可能であり、実際の作業の中でもこの変換は良く行われます。「アルファチャンネル」として取り扱うと、簡単に切り抜きのマスクができたり、「ブラシ」ツールなどを使ったマスクの修正ができるようになります。「選択範囲」と「アルファチャンネル」、「マスク」の関係を理解することが大事です。

選択範囲とアルファチャンネル
選択範囲の状態。アルファチャンネルに変換することができます。
選択範囲とアルファチャンネル
アルファチャンネルの状態。ブラシツールを使った細かい修正が可能です。
選択範囲とアルファチャンネル
「チャンネル」パネルを見てみると、アルファチャンネルとして保存されていることがわかります(❶)。(保存時に名前を入力しないと「アルファチャンネル」と自動で名前がつきます。)このチャンネルを選択した状態で、「チャンネルを選択範囲として読み込む」ボタンをクリックすると(❷)、選択範囲が読み込めます。

すなりん

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