Adobe Illustrator 基本操作

Illustratorの基本的な操作方法についてざっくり解説しています。

ドキュメントの作成

Illustratorを始める際は、まずは新規から始めます。メニューの「ファイル(F)」→「新規」からアートボードを作成するところから始めます。また、既存のファイルがある場合は、メニューの「ファイル(F)」→「開く」で開くことができます。

ドキュメント作成図
ドキュメント作成図

1、イラストを描画するための新規ドキュメントを作成します。まず、メニューの「ファイル」→「新規」を選択し、「新規ドキュメント」ダイアログボックスが表示されます。アートボードの数と用紙サイズを設定し、「OK」ボタンを押して新規ドキュメントのウィンドウを開きます。

ドキュメント作成図
ドキュメント作成図
アートボードパネル:描画作業を行っているアートボードが強調表示されます。
ドキュメント作成図

2、アートボードの数を複数にした場合、並んだ状態で表示されます。また、描画作業が行われるアクティブなアートボードの周りには太枠が表示されます。複数のアートボードを管理するにはアートボードパネルを使用すると便利です。また、一度作成したアートボードは、「アートボードツール」を使用して作成・編集・削除することができます。削除したい場合は、コントロールパネルの「アートボードを削除」ボタンをクリック、または選択した後にdeleteキーを押します。

アートボード概要図

3、アートボードの編集は、コントロールパネル上で行うか、「アートボードツール」をダブルクリック、またはコントロールパネルの「アートボードオプション」ボタンを押すと表示される「アートボードオプション」ダイアログボックス上で行います。

アートボード図

4、ドキュメントウィンドウの左下にあるステータスバーでも、作業を行うアートボードを切り替えることができます。

描画の基本

描画ツールの使用

ツールボックスには描画するためのツールが納められています。すべての描画はこれらのツールを使って行います。

描画の基本図

描画の操作

描画の操作は、マウスボタンを「クリック」、または「プレス→ドラッグ→はなす」の一連の動作で行います。

描画の操作図

線や図形の名称

Illustratorで描かれた線や図形にはそれぞれ名称があります。

線や図形の名称図

塗りと線の設定

Illustratorはパスに対して塗りと線を個別に適用します。それぞれの適用を「塗り」ボックス、または「線」ボックスで行います。塗りや線に色を適用する場合は、それぞれのボックスをクリックして前面に表示させます。

塗りと線

塗りの線図

塗りのみ

塗りのみ図

線のみ

線のみ図

線の設定

「線」ボックスに色が適用されたパスやオブジェクトは、「線パネル」で破線などの設定を行えます。

線の設定図

ペイントの適用

カラーモードを設定する

カラーモードは「CMYKカラー」と、「RGBカラー」の2種類があります。メニューの「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」→「CMYKカラー」を選択します。

カラーモードを設定図
カラーモードを設定図

ペイントの設定

カラーの設定はカラーパネルにあるカラーモードの各色を掛け合わせて作成します。カラーの適用は、任意のオブジェクトを選択してからカラーの数値を変更するか、オブジェクトにカラーボックスを直接ドラッグ&ドロップします。単純なカラーだけでなくグラデーションやパターンなどのペイントも適用できます。

選択オブジェクトのカラー変更

選択オブジェクトのカラー変更図

カラーパネルなどから直接ドラッグ

カラーパネルなどから直接ドラッグ図

選択・選択の解除

選択ツールの使用

各選択ツールはパスの一部分を選択、自動で複数選択など、用途に応じて使い分けます。

選択ツールの使用図

選択の操作

選択ん操作はマウスボタンを「クリック」する、または「プレス→ドラッグ→はなす」の一連の動作を行うが基本となります。

選択の操作図

選択の状態

選択状態ではパスやオブジェクトを構成するガイド線が表示されます。

選択の状態図

選択の解除

選択の解除はメニューの「選択」→「選択を解除」を選択します。また、選択ツールの状態でパスやオブジェクト以外をクリックすることでも選択解除できます。

[選択を解除]メニュー

[選択を解除]メニュー図

選択系ツールが選択されている時

  • パスやオブジェクトがない箇所をクリック
  • Shiftキーを押しながら、選択されたパスやオブジェクトをもう一度選択

選択系ツール以外が選択されている時

  • Ctrlキーを押しながら、パスやオブジェクトがない箇所をクリック

画面の表示

画面の移動

画面内の移動は、「手のひらツール」などを使用します。「プレス→ドラッグ→はなす」の一連の動作を行います。

画面の移動図

「手のひらツール」以外を選択している場合は、spaceキーを押すことで、一時的に「手のひらツール」へ変えることができます。また、マウスホイールを使うと縦スクロールが可能です。Ctrlキーを同時に押すと横スクロールになります。

画面のズーム

画面内のズームは、「ズームツール」などを使用します。「ズームツール」選択時にAltキーを押すと、ズームアウトになります。「プレス→ドラッグ→はなす」の一連の動作を行います。

画面のズーム図

「ズームツール」以外を選択している場合は、Ctrl+spaceキーを押すことで、一次的に「ズームツール」へ変えることができます。さらに、Altキーを押すとズームアウトになります。また、Altキー押しながらマウスホイールを使うと拡大縮小が可能です。アニメーションズーム機能を使うと左右のドラッグ、プレスで拡大縮小が可能です。

スクリーンモードの変更

スクリーンモードの変更図

ツールパネル下部のモードオプションでスクリーンモードを変更することができます。

プレビュー表示

メニューの「表示」からアートワークのプレビュー表示を変更することがdけいます。

プレビュー表示図

編集の基本

カット・コピー・ペースト・消去

アートボード上に描画したパスやオブジェクトをカット・コピー・ペースト(貼り付け)・消去します。

  • カット:選択したデータを削除してクリップボードに記憶します。
  • コピー:選択したデータをコピーしてクリップボードに記憶します。
  • ペースト:クリップボードに記憶されたデータを貼り付けます。
  • 前面へペースト:選択したオブジェクトの前面にペーストします。座標はカットもしくはコピーした時の位置を保ちます。また、オブジェクトを選択しない場合は、最前面へペーストされます。
  • 背面へペースト:選択したオブジェクトの背面にペーストします。座標はカットもしくはコピーした時の位置を保ちます。また、オブジェクトを選択しない場合は、最背面へペーストされます。
  • すべてのアートボードにペースト:カットもしくはコピーした時の座標と同じ位置で、すべてのアートボードへペーストします。
  • 消去:選択したデータを消去します。クリップボードには記憶しません。
カット・コピー・ペースト・消去図

取り消し・やり直し

「取り消し」は作業した行程を取り消して、作業前へと戻ります。「やり直し」を選ぶと取り消した作業をやり直します。

取り消し・やり直し図
取り消し・やり直し図

オブジェクトの移動

パスやオブジェクトを選択ツールで選択し、「プレス→ドラッグ→はなす」の一連の動作で移動します。

オブジェクトの移動図

レイヤーの基本

レイヤーの構造

レイヤーとは描画を行う階層のことで、すべてのドキュメントには少なくとも1つのレイヤーが作成されます。複雑なイラストは、新規にレイヤーを追加して分類ごとに描画すると、オブジェクトの管理が用意になります。

レイヤーの基本図

レイヤーの表示・非表示

レイヤーの表示を非表示にすることができます。

レイヤーの表示・非表示図

レイヤーのロック

レイヤーをロックして、選択できないようにすることができます。

レイヤーのロック図

レイヤー間の移動

オブジェクトを別のレイヤーに移動することができます。選択コラムを「プレス→ドラッグ→はなす」の一連の動作で移動します。オブジェクトをカット、またはコピーした後にレイヤーを選択してペーストすることでも移動できます。

レイヤー間の移動図

レイヤー移動

レイヤーの前後を入れ替えることができます。レイヤーを「プレス→ドラッグ→はなす」の一連の動作で移動します。

レイヤー移動図

レイヤーパネルの便利な機能

レイヤーパネルのレイヤーメニューには便利な機能があります。

レイヤーパネルの便利な機能図

すなりん

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