Blenderの基本 オブジェクトの選択方法
Blenderでオブジェクトモードでの選択方法(オブジェクトの選択、全のオブジェクトの選択及び解除、選択の反転方法、サークル選択、投げ縄選択)や編集モードでの方法を解説しています。
Blender対応バージョン:4.0.2
オブジェクトモードと編集モードの違い
オブジェクトモードは、カメラやライトも含めて、シーン内に配置されているすべてのオブジェクトの位置や角度、サイズ、そしてプロパティなどを調整することができます。
オブジェクトモードでは、オブジェクトがひと固まりとして扱われるため、部分的に1つの面だけを回転したり、拡大縮小したりすることはできません。対して、編集モードは、特定のオブジェクトの頂点や辺、面を個々に取り扱うことが可能で、部分的な編集ができるため、オブジェクトの形状を自由に編集することができます。
オブジェクトモードでの選択
[オブジェクトモード]、[変更モード]には共通の選択ツールに「長押し」「ボックス選択」「サークル選択」「投げ縄選択」があり、[W]によって順にツールを切り替えることも可能です。
モード
選択ツールでは新規、追加、除外、反転、交差のモードがあり、より自由に選択対象の調整が可能です。
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オブジェクトにマウスポインターを合わせて右クリックすることで選択することができます。Shiftキー+右クリックで複数のオブジェクトを同時に選択することができます。選択した状態のオブジェクトはオレンジ色の線で囲まれます。複数選択の場合、薄いオレンジ色の線で囲まれているオブジェクトが最後に選択されたことを表しています。アウトライナーからも同様にオブジェクトを選択できます。アウトライナーは右クリックではなく、左クリックでの選択となります。

透過表示
「透過表示」を有効にすると、裏側に隠れていた頂点などが表示されて、選択できるようになります。シェーディングを「ワイヤーフレーム」に切り替えると自動的に「透過表示」が有効になります。
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全選択及び選択解除
3Dビューヘッダの[選択]から[すべて](Aキー)を選択すると、シーンすべてのオブジェクトが選択されます。すべての選択を解除する場合は、3Dビューポートにある[選択]から[なし](Alt+Aキー)を選択します。また、Aキーを素早く2回押すかシーンの何もない部分を左クリックしてもすべての選択を解除できます。

反転
3Dビューポートのヘッダーにある[選択]から[反転](Ctrl+Iキー)を選択すると選択状態が反転され、選択されていたオブジェクトが選択解除になり、選択されていなかったオブジェクトを選択した状態になります。
長押し
オブジェクトを左クリックすることで選択が可能です。Shiftキー+左クリックでオブジェクトをクリックすることで複数オブジェクトを選択することができます。また、複数選択したものをShiftキーを押しながらクリックすると選択解除することができます。
ボックス選択
3Dビューポートのヘッダーにある[選択]から[ボックス選択](Bキー)を選択すると、マウスポインターを中心として十字に点線が表示されます。その状態でマウス左ボタンでドラッグすると、囲んだ短形の内側に含まれるオブジェクトを選択できます。
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サークル選択
3Dビューポートのヘッダーある[選択]から[サークル選択](Cキー)を選択すると、マウスポインターを中心として円状に点線を表示されます。その状態でマウス左ボタンでドラッグすると、なぞったオブジェクトを選択できます(オブジェクトの原点とサークルが重なると選択状態となります。)選択範囲となる円状の点線は、マウスホィールの回転で大きさを変更できます。
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
投げ縄選択
左クリックにより自由に選択範囲を描き、オブジェクトを囲むことができる選択ツールです。原点の位置が選択の対象となり(原点を選んだ際に選択)、新規、追加、除外、反転、交差モードがあります。
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編集モードの選択
[編集モード]では選択された対象を編集することが可能です。「メッシュオブジェクト」の場合、編集の対象は「頂点」「辺」「面」となります。そのため「編集モード」では「頂点選択」「辺選択」「面選択」「マルチモード」のいずれかを選ぶ必要があります。各選択モードの切り替えはアイコンをクリックすることで可能です。
頂点選択
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辺選択


面選択
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マルチモード
マルチモードへの切り替えはshiftを押しながらアイコンをクリックして複数の選択可能状態に設定します。


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ショートカットキー
頂点選択 | 1※テンキーは不可 |
辺選択 | 2※テンキーは不可 |
面選択 | 3※テンキーは不可 |
リンク選択 | L |
ループ選択 | Alt+頂点、辺、面を左クリック |
最短距離選択 | Ctrl+頂点、辺、面を左クリック |
投げ縄選択 | Ctrl+頂点、辺、面を右クリック |
編集モードによる各ツールの使用
編集モードにおける、長押し、ボックス選択、サークル選択、投げ縄選択の解説
(頂点選択を例に解説)
長押し
頂点を左クリックすることで選択が可能。Shift+左クリックで頂点をクリックすることで複数の頂点を選択できます。また、複数選択したこのをShiftキーを押しながらクリックすることで選択解除することができます。
ボックス選択
「頂点・辺・面」を左ドラッグで囲むことで選択することができます。新規、追加、除外、反転、交差のモードがあります。
サークル選択
「頂点・辺・面」をマウスの左ドラッグすることで選択することができます。新規、追加、除外のモードがあります。
投げ縄選択
「頂点・辺・面」を左ドラッグで自由な選択範囲を描き選択することができます。新規、追加、除外、反転、交差のモードがあります。
リンク選択
メッシュのいずれかを選択した状態で3Dビューポートのヘッダーにある[選択]から[リンク選択]→[リンク](Ctrl+L)を選択すると、つながったメッシュのみ選択されます。重なっているメッシュを選択する際に便利です。
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ループ選択
辺
一列に繋がった2つ以上の頂点またはいずれか一辺を選択した状態で3Dビューポートのヘッダーにある[選択]から[ループ選択]→[辺ループ]を選択すると横一列のループ状に選択されます。また、Altキーを押しながら左クリックすると、同様の選択が可能です。Shift+Altキーを押しながら左クリックすると、複数の列を同時に選択できます。
なお、マウスの左ボタンをダブルクリックすることでもループ選択することができます。
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頂点
マウスの左ボタンボタンをダブルクリックすることでループ選択ができます。
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面
マウスの左ボタンボタンをダブルクリックすることでループ選択ができます。

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その他の選択
Blenderでは複数の「分離」されたオブジェクトを同時に選んで「編集モード」に切り替え、同人編集することができます。
ショートカットキー
選択を非表示 | H |
選択以外を非表示 | Shift+H |
表示 | Alt+H |
全選択 | A |
長押し、選択ツールの切り替え | W |
ボックス選択 | B |
サークル選択 | C |