Adobe Illustrator グラデーション操作の解説

Illustratorで適用できるグラデーションは2種類あります。まずひとつは、グラデーションツールを使った方法で、線形や円形のグラデーションを作成します。もうひとつは、グラデーションメッシュを使った方法で、メッシュ構造を使って、自由な方向にグラデーションを作成します。平面的なイラストにグラデーションを適用すると、奥行きや立体感が生まれイラストの質を簡単に上げることができます。

塗りにグラデーションを適用する

1、「選択ツール」で瓶を選択します。グラデーションパネルの「グラデーションの塗り」をクリックすると、グラデーションが適用されます。続いて、グラデーションスライダの「始点カラーの分岐点」をクリックします。

塗りにグラデーションを適用する図

2、カラーパネルの塗りを「C=20%、M=60%」にすると、始点側の色が変更されます。

塗りにグラデーションを適用する図

3、スウォッチパネル内にある濃い紫色のスウォッチを「終点カラーの分岐点」へプレス→ドラッグします。マウスボタンをはなすと、終点側の色が変更されます。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

塗りにグラデーションを適用する図

グラデーションの種類を変える

「選択ツール」で瓶を選択します。グラデーションパネルの種類を「円形」にすると、放射状に広がるグラデーションが適用されます。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

グラデーションの種類を変える図

グラデーションの角度を変更する

「選択ツール」で瓶を選択します。グラデーションパネルの「グラデーションの角度」を「-65」にすると、放射状に広がるグラデーションが適用されます。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

グラデーションの角度を変更する図

グラデーションスライダを調整する

1、「選択ツール」で瓶を選択します。グラデーションスライダの下の中間点をクリックすると、新しく分岐点が追加されます。

グラデーションスライダを調整する図

2、分岐点が選択された状態のまま、カラーパネルの塗りを「C=5%、M=70%」にします。追加された中間カラーの分岐点をプレスし、左に向かってドラッグします。目的の位置でマウスボタンをはなします。

グラデーションスライダを調整する図

3、グラデーションが変更されました。中間カラーの分岐点をプレスし、パネルの外へドラッグします。マウスボタンをはなすと、分岐点を削除することができます。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

グラデーションスライダを調整する図

グラデーションバーを使用する

1、メニューの「表示」→「グラデーションガイドを表示」を選択して、グラデーションガイドを表示する設定にします。「選択ツール」を瓶を選択し、「グラデーションツール」を選択すると、瓶の上にグラデーションバーが表示されます。マウスポインタをグラデーションバーに近づけると、「始点カラーの分岐点」や「中間点スライダ」などが表示され、グラデーションパネルとほぼ同様の機能を適用できるようになります。そのまま、グラデーションバーをプレスします。

グラデーションバーを使用する図

2、右下方向へグラデーションバーをドラッグします。マウスボタンをはなすと、グラデーションの範囲が変更されます。グラデーションパネルの種類を「円形」に変更すると、グラデーションとグラデーションバーが円形に変更されます。

グラデーションバーを使用する図

3、グラデーションバーの終点、またはグラデーションの範囲を示すガイドにマウスポインタを近づけると、ツール形状に変化しますので、終点が真上にくるようにプレス→ドラッグします。マウスボタンをはなすとグラデーションの角度が変更されます。始点の移動ポインタにマウスポインタを近づけると、ツール形状に変化しますので、そのままプレスします。

グラデーションバーを使用する図

4、下に向かって、グラデーションの範囲を示すガイドまでドラッグします。マウスボタンをはなすとグラデーションの始点が変更されます。続いて、楕円形ポイントにマウスポインタを近づけると、ツール形状が変化しますので、そのまま、プレスします。内側に向かってドラッグします。

グラデーションバーを使用する図

5、マウスボタンをはなすと円形グラデーションが楕円に変更されます。次に、グラデーションの終点にマウスポインタを近づけると、ツール形状が変化しますので、そのまま、プレスし、下方向へドラッグします。目的のサイズでマウスボタンをはなすとグラデーションの大きさが変更されます。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

グラデーションバーを使用する図

線にグラデーションを適用する

直線ツールを選択し、線幅「3」ptの直線を描画します。グラデーションパネルの「グラデーションの塗り」をクリックすると、線にグラデーションが適用されます。

線にグラデーションを適用する図

グラデーションの分岐点に不透明度を適用する

「グラデーションツール」を選択して、瓶をクリックし、グラデーションバーを表示されます。「終点カラーの分岐点」をダブルクリックすると、「カラーオプション」ダイアログボックスが表示されますので、不透明度を「30」%にします。パネルの外をクリックすると、グラデーションに不透明度が適用されます。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

グラデーションの分岐点に不透明度を適用する図

グラデーションメッシュを数値で作成する

「選択ツール」でグラスを選択し、メニューの「オブジェクト」→「グラデーションメッシュを作成」を選択すると「グラデーションメッシュを作成」ダイアログボックスが表示されます。行数「4」、列数「3」、種類「中心方向」、ハイライト「80」%にして、「OK」ボタンを押すと、グラデーションメッシュが作成されます。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

グラデーションメッシュを数値で作成する図

グラデーションメッシュを自由に作成する

1、「メッシュツール」を選択し、カラーパネルの塗りを「C=40%、M=10%」にします。グラスをクリックするとグラデーションメッシュが作成されます。

グラデーションメッシュを自由に作成する図

2、さらにグラスの下部をクリックして、メッシュポイントを追加します。最初に作成したメッシュポイントにAltキーを押しながらマウスカーソルを近づけるとツール形状が変化します。そのまま、クリックするとメッシュポイントが削除されます。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

グラデーションメッシュを自由に作成する図

グラデーションメッシュに色を適用する

1、「ダイレクト選択ツール」でグラスの外側を選択して、メッシュポイントを表示されます。次に、グラスの内側にあるメッシュポイントを選択します。カラーパネルの塗りを「C=0%、M=0%、Y=0%、K=0%」にして、メッシュポイントに白色を適用します(メッシュオブジェクトに線の設定はできません)。

グラデーションメッシュに色を適用する図

2、続いて、メッシュポイントとメッシュラインに囲まれたメッシュパッチを選択します。スウォッチパネルの明るい青色を選択すると、メッシュパッチの四隅のメッシュポイントに色が適用されます。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

グラデーションメッシュに色を適用する図

メッシュポイントに不透明度を適用する

1、「ダイレクト選択ツール」でグラスの外側を選択して、メッシュポイントを表示させます。次に、グラスの内側にあるメッシュポイントを選択し、透明パネルの不透明度を「0」%にします。

メッシュポイントに不透明度を適用する図

2、選択したメッシュポイントに不透明度が適用され、背景色が透過されます。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

メッシュポイントに不透明度を適用する図

メッシュポイントを調整する

1、「ダイレクト選択ツール」でグラスの外側を選択して、未選択のメッシュポイントを表示させます。「メッシュツール」を選択します。shiftキーを押しながらメッシュポイントをプレスし、下方向へドラッグするとメッシュラインに沿って移動することができます(shiftキーを押さなければ選択したメッシュポイント全体が移動します)。目的の位置でshiftキーとマウスボタンをはなします。

メッシュポイントを調整する図

2、続いて、メッシュポイントを選択します。方向線が表示されますので、shiftキーを押しながら方向点をプレスし、斜めにドラッグすると上下の方向線が同時に移動します(shiftキーを押さなければ個別に移動します)。目的の位置でshiftキーとマウスボタンをはなします。Ctrl+shift+Aキーを押して選択を解除します。

メッシュポイントを調整する図

すなりん

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